

年末年始の忙しさにまぎれて、せっかく身についた食事や生活習慣を 怠っていませんか?体力低下によるカゼ引きも心配。腎臓病患者さんが、この時期とくに注意したい点をいくつかあげてみました。
外食やお酒を飲む機会もぐんと増えるこの季節、腎臓が悪いとはいえ、通常の社会生活を営んでいれば、お付き合いをすべて断るといわけにはいかないでしょう。ふだんきちんと食事制限を守っていて体調もよければ、月に1〜2度くらい多少食べ過ぎても心配ありません。むしろ、毎日少しずつオーバーしているほうが問題です。
ただし、外食の際にはメニュー選びは慎重に。外食は一般に食塩の含有量が多いものです。「今夜は宴会」という日は、朝昼の食事で一切食塩を使わないくらいの心構えも必要です。外食時のポイントをいくつかあげてみましょう。
(1)材料がわからないものは避ける。
(2)調味料を別の器に入れるなど、自分で味を加減できるものを注文する。
(3)肉や魚は1〜2口ずつにし、その分野菜を多くとる。
食べ過ぎを防ぐため、出かける前に特殊食品などを食べて、少しおなかをふくらませておくのも、いい方法です。
また、何でも相談できる行きつけの店をもつのもおすすめ。プロの料理人と親しくなれば、あなたの好みや体調に合わせ、塩分を控える調理法や素材の組み合わせのバリエーションなども、 気軽におしえてくれることでしょう。
お酒は飲み過ぎると腎機能を悪化させる原因になります。個人差もありますが、適量を心がけること。また、アルコールには、たんぱく質を含むものもあるので注意しましょう。
この時期、いちばん心配なのがカゼです。生活が不規則になると体力も低下し、カゼを引きやすくなります。実は保存期の患者さんで、年末年始、あるいは冬の間にカゼをこじらせ、腎臓病の悪化を招いて、透析導入を早めてしまうケースも少なくないのです。
カゼのウィルスは湿気を嫌います。室内の乾燥を防ぎ、夜はなるべく早めに休むようにしましょう。市販の感冒薬は、かえって腎臓を傷めてしまう場合があります。カゼ気味かなと思ったら、すぐに主治医に相談してください。
腎不全の人がカゼを悪化させやすい理由の一つに、エネルギー不足があげられます。卵、肉、魚などの良質のたんぱく質をとり、エネルギー補給を心がけてください。ビタミンCを多く含む野菜類は、カゼ予防に欠かせません。ダラダラしがちな年末年始こそ生活にハリをもたせて、寒い季節をパワフルに乗り切りましょう。
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註)この表は「四訂日本食品標準成分表」に準拠したものです。備考欄の「食塩」は数値が発表されていないため空欄となっています。