セミナーレポート「腎臓セミナー in 佐世保」
腎臓病患者さんの最大の関心事、食事について、昨年のセミナーにも参加してくださった京都社会事業財団西陣病院栄養科科長・木村美枝子先生にお話をうかがいました。
すぐに実行できる食事療法のポイントもぜひ参考にしてください。
| 食事療法の基本は? |
外食は控えましょう!
保存期慢性腎不全 |
水分に注意!
血液透析(HD) |
糖分に注意!
腹膜透析(CAPD/APD) |
| 食塩 |
1日7g以下 |
1日7〜8g |
1日7〜8g
|
| 水分 |
とり過ぎに注意 |
ドライウエイト1kgあたり
飲水は15mg以下に |
やや制限必要 |
| タンパク質 |
標準体重1kgあたり
1日0.6g以上0.7g未満
(厳しい制限) |
標準体重1kgあたり
1日1.0〜1.2g |
標準体重1kgあたり
1日1.1〜1.3g |
| 総エネルギー |
標準体重1kgあたり
1日35kcal |
標準体重1kgあたり
1日30〜35kcal |
標準体重1kgあたり
1日29〜34kcal(やや少なめ) |
| カリウム |
血清カリウム値が
5.5mEq/l以上ならすぐに制限 |
1日1.5g |
1日2〜2.5g |
| リン |
血清リン値が5mg/dl以上なら
制限の必要あり |
1日700mg以下 |
1日700mg以下 |
|
※標準体重は実際の体重(現体重)とは異なります。
標準体重(kg)=22×[身長(m)]2 例)身長165cmの人の標準体重=22×(1.65×1.65)=59kg
- 自分の検査データを、しっかり見る(NPO法人腎臓サポート協会発行の検査値ガイドを参考にしてください)。
- 食事を1週間単位で考える(目標を立てて様子を見ます)。
- 野菜料理のおいしさを追求する(調理法を工夫して、野菜中心の食生活に)。
- エネルギー確保をしっかりするために・・・
・1日1,800kcal〜2,000kcalが理想
・油は強い味方。1日1品は揚げ物や炒め物を。
・主食をしっかり摂る。(おにぎり2コで約320〜400kcal)
- タンパク質の上手な摂り方の目安は・・・
・保存期の場合(1日につき2品)
卵1コまたは豆腐1/4丁 + 魚1切(60g)または薄切り肉2枚(60g)
・HD、CAPDの場合(1日につき3品)
卵1コまたは豆腐1/4丁 + 魚1切れ(40g)+薄切り肉2枚(60g)
- 塩を控えるには・・・
・汁ものは1日1杯
・めん類の汁は飲まない
・塩蔵品(干物、漬物、佃煮など)は週1回
・味つきのごはん(炊き込みごはん、寿司など)は週1回
・市販食品の表示を確認しましょう
(ナトリウム量×2.54/1000=塩分の目安)
・酢、ケチャップ、マヨネーズなどの比較的塩分の少ない調味料や
香辛料、レモンなどの柑橘類を活用しましょう。
- だしの旨みイキイキ、これさえあれば塩分調整もバッチリ -
オリジナルだしじょうゆの作り方
だし(昆布、カツオ節、干ししいたけ、煮干など)1L+薄口しょうゆ50cc+みりん50cc
塩分は10g、冷蔵庫に保存して2日間で使い切ります。
- カリウム値が高いと言われたら・・・
・生もの(果物、刺身)は食べない。
・低タンパク食を実行していれば心配はありません。
・参考:健常者の目標摂取量は2〜4g/1日です。
- リンの摂取量の目安は・・・
・タンパク質1gに約12〜14mg含まれています。
・低タンパク食を実行していれば心配はありません。
・参考:健常者の目標摂取量は1,300mg/1日です。
<< バックナンバー 一覧へ戻る
